楽しく働く見本
先週の金曜日は船井総研の研修に行きました。
今回の研修会は、20人くらいの参加者で、全員が経営者の方でした。私は前の方に座ると逆に集中できないので、後ろから二番目に座りました。
私の後ろに、どこかで見たことのある女性が座っていました。第2講座が終了し、トイレに行った際にすれ違った時も 「誰だっけな~???」と。
この方、次の講座の講師でした。齋藤泉さん。日本一売る山形新幹線「つばさ」社内販売員の方です。
そうだ~!!ブロードキャスターで見た!
私は普通土曜日の夜は飲み歩いていますので、まず家にいることはないのですが、何故かこの日は家にいてテレビを見ていたのです。「目配り、気配り、心配りのできるすばらしい方だな~」と印象が残っています。
実際、今回お話しを伺っていてもすばらしい考え方の人でした。
仕事は何のためにする?お金?名誉?生活のためだけ?
この方は「車内で偶然出会う一期一会だからこそ、少しでも心地良く過ごしていただきたい」との思いだけなんです。
つばさに乗車する前から、天気や湿度や温度を体感し、自由裁量のワゴンに商品を積み、お客様から見えやすく陳列していきます。
お客さまのちょっとした仕草も見逃しません。食べたいものがあってもきっかけを作れないお客さまに、こちらからそっとさりげなく手を差し伸べて差し上げる。「いかがですか」
車内販売品は値段が高い。でも高いものを購入していただいたお客様に+αの得した気持ちを味わっていただく。それもほんの少しの心の入れ方で。例えば荷物をまとめて差し上げるとか、網棚に上げて差し上げるとか、ご年配の方のコーヒーにミルクや砂糖を入れて差し上げるとか…
ビジネスマンに美味しいものを食べて、仕事の活力にしてもらいたい気持ちから、あまり美味しくない弁当会社にアイデアを伝え、商品開発までしてしまいます。
まだまだ色々あります。
なんとこの方、入社以来時給のパート社員なんですヨ。
ワクワクした気持ちで、楽しく仕事をしているんです。お金のためなんかじゃないんです。
笑顔が似合う素敵な方でした。
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