矛盾との戦い
矛盾が沢山あります。いつもイライラしていてはダメだよ。いいことないよ。楽しく前向きに仕事はするといいよ、とか社員に教育します。
でも、一番恐い顔して仕事しているのが私だったりする。そんなの承知です。私も勉強して自己と戦っています。言い訳ですが、私なんか完璧である筈がない。
ハイ、その様に心がけます。って分かってても言ってくれる社員はかわいいです。単純な上司の機嫌を取れる社員は流石。
反対に矛盾ジャンよぉ~って、また厭味の一つや二つも。こちとら分かってるっつうの。出来てないことを言うのも仕事なんじゃ。
あと、挫折ってありますよね。仕事では社員にもっと頑張れよ!って言います。そんなに弱い方ではないけれど、でもプライベートでは結構すぐ諦めたりします。
仕事で相当頑張ってきているので、それ以外のことではあんまり頑張れないんです。2つも3つも頑張れません。生みの苦しみはありますが、楽しく出来るものしか無理なんです。
大道塾はこれがラストチャンスと思ってやってきましたので、何度も途中でやめようと思いましたが、一応自分だけの目標まで行きました。その前はチョッとおかしいなぁと思うとすぐにやめました。
ある拳法では達人と言われていた先生の配下の奴に、先生の道着をたたみなさいと言われたことがあります。
子供も習っているのに。子供も先輩だと。30過ぎの自分にたたみなさいと。仮に子供にもさせるなよって。自分の道着ぐらい自分ででたためよって。世間ズレしていました。
「止めようかなぁ」って女房に言うと「止めればぁ~」って言います。
他にも「もう~こんなもんでいいかぁ~」って言うと「そうすればぁ~」って言います。
「疲れたから今日の稽古は休もうかなぁ~」って言うとやっぱり「休めばぁ~」って言います。
300回くらい言いましたが、1回ももっと頑張んなよ、と言われたことがありません。挫折の女王は自分のステージに引き込もうとする訳です。
これが体育会系で、しかも元トップアスリートの妻だったら、「だらしないわね!もっと頑張りなさいよ!!」って相当追い込まれていた筈です。
でも不思議とあんまり「やめればぁ~」とか言われると、逆にもうチョッと頑張ろうかなぁって気がして、そちらのステージに行ってなるものかって思うわけです。
またこんなことも言います。「やめて一緒にテニスやろうよ」
「いやいやテニスはいい!もうチョッと格闘技頑張るよ」ってなります。
で、会社での自分はどうか?高いハードルを用意しているトップアスリートに近い。
社員に「もっと頑張れよ!」「俺がこの回答で納得すると思う!」「しっかりやれよ!」って。
女房方式に切り替えるとどうなるか…?
社員「施工辛いんですけど」 私「もうやめればぁ~」
社員「営業大変なんですけど」 私「大変なんだろぉ~分かるよぉ、やめればぁ」
社員「仕事辛いんですけどぉ」 私「分かるよぉ、休めばぁ~」
ってなります。
でも私は、絶対社員の代わりはしない訳です。だって給料を払っているし、教育にお金も使っているし、一応社長の仕事はしているんで。
そうすると確実に会社は傾きだします。‘これはまずい’となった社員の選択肢は別の会社に移るか、会社を立て直すかだけです。会社に残った人間は最高の自主的社員になると言う計算です。
もう1つの方式だと…
社員「施工辛いんですけど」 私「辛いんだろぉ~分かるよぉ、じゃ~営業やろうよ」
社員「営業大変なんですけど」 私「大変なんだろぉ~分かるよぉ、じゃ~管理やろうよ」
社員「管理嫌なんですけど」 私「嫌なんだろぉ~分かるよぉ、じゃ~社長やって~!!」
すると元の鞘が一番いいんだぁ~って気が付くという計算です。
仕事トップアスリートの社長は追い詰める、追い込むのではなく、ハードルを下げて挫折型社員の目線も必要で、みんなが楽しく幸せに過ごせる環境作りが大切ですね!ただこれからも相当矛盾は生じるはずです。
なぜならば完璧な人間ではないので(笑)(逃げとも言う)