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2008年7月27日 (日曜日)

性格

初めてコーヒー屋に勤めた頃、私はルート営業でした。と言っても運送屋みたいでした。今では一番大きな専門チェーン店を展開していますが、当時は喫茶店に豆の他食材なんかも卸して成り立っていました。

体力がありそうだとの理由だけで、私の廻るエリアはどう考えてもハンパじゃなくて、荷物も毎日助手席まで積んでいました。オーバーではなくて他の奴らの倍近くはありました。

不公平だなぁ~と思いつつもこれが社会なんだろうなぁ~?って思って毎日運転と納品に明け暮れていました。

で、全ての納品を終わらせて営業所に戻ると、いつも私が一番なんです。明日の荷詰めをして日報を書き、帰り支度をしている頃に同僚や先輩社員がぞろぞろ帰ってきます。

別に先輩が営業をしてる様でもありません。だってキャンペーンの売り出し商品は新入社員の私がいつもトップですから…

それでも先に帰るのも気が引けて先輩たちの荷詰めを手伝います。当然腑に落ちないです。2倍の納品をして、ダラダラ仕事している奴らの手伝いまでしている。

で、その後からどうなるかと言うと、皆が当然のように私が手伝うことを期待する様になりました。所長がもっと見てくれていれば、それだけで救われたのですが…残念ながらありませんでした。

これってまったく効率が悪いし、私のマネージメントの原点にもなっています。焦って仕事をする必要はないけれども、ダラダラやんない。終わらせられる時間に終わらせて、違うことをする方が人生得だし。

それで当時は毎日23時に帰宅です。最低毎日3時間は無駄でした。もっと有意義に時間が使えたと思っています。当時は週休2日ではないですからね。

でも朝は一番に出社します。一日の始まりは朝で決まると思っていました。今でも思っています。私はその日の事はもちろん、先のこともしっかり事前に段取りを付けるのです。

だから何をやっても終わりは終わりになってしまいます。今日はここまで、と。その後、やることがあるので。もちろんくだらない事の時もあります。

でも予定なので…

だから私には終わりの見えないエンドレスは有り得ないのです。終わりは終わり、では今日はさようなら、ですから時に冷たい奴と思われることもあります。でもその後なにかやってもモチベーションも無いのです。

私みたいな人間は沢山いると思っていました。しかし実際にはあまりいません。当社の社員には一人二人います。

前提として、先ほどの例のように悪循環にならない効率的な考えは会社では大切だと思っています。当社では実践し始めています。

最終時間を決めて業務をしてもらっています。そうしたら普通に出来るんです。みんな。だって飲み会がある時の業務終了はすごい早いですから…

遅くまで仕事しているから頑張ってるんだぁ、なんて私は決して思いませんからね。やれることはやれる時間内でやらなければ迷惑です。それに電気も無駄。エコじゃないですし…

ただ、それに反するような自分の性格を分かった上での考え方の変化も説明します。

社会生活ではドライな割り切りと思われない配慮も大切だと考えるようになりました。完全にケリをつけるのではなく、自分と他人は違うことを認めて、思いやりを持つ事は大切です。

人との調和だとか、自分の考え方はなかなか他人は理解してくれないので、せめて個人主義的に思われない行動だとか…

仕事の出来る人間ほど陥りやすいかなぁ~?自分の沢山の仕事を終わらせて、ハイそこまでって。でも社会には要領の悪い人間もいる。

その人間をフォローすることは、自分にとって得なことではないです。でも自分の利にならない無駄なことが本当は一番大切なものだったりもする。

しかしやり過ぎると前述の私の様に辛くなるし、心無い人間はそれに甘えてみんながダメになることもある。

効率的で正しい考えと、そのあたりの兼ね合いが難しいのです。でもここを考えることは大切なことです。会社は一人で仕事をしている訳ではないので…

難しいよねぇ…長くなりましたが、この辺りをニュアンスを伝えたかったのです。

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