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2009年7月24日 (金曜日)

緊急手術

‘るる’の癌ですが、肝臓に転移しています。肝臓に幾つも癌が出来ていて、そこから血が抜けていきます。通常血液量は40くらいが正常ですが、時々‘るる’は14くらいまでガクっと下がります。

その度に死にそうになるのです。対処はどうするかと言うと、すぐに病院へ連れて行き点滴をして出血を抑え、他のワンちゃんから血を頂き輸血します。

その周期は今までだいたい10日から2週間くらいでした。他のワンちゃんの血が入り落ち着くと、ものすごく元気になります。治ったんじゃないかと錯覚するくらいです。

先週の金曜日にも血が抜けました。イベントがあった土曜日は早朝から動物病院へ連れて行き輸血が始まります。

藤沢の「伴蔵ちゃん」と言う‘るる’と同じケアンテリアとシュナウザーのmix犬に100cc血を頂きました。誠にありがとうございます。次の日も検査です。あまり血液量が上がりません。

更に翌日、一気に下がりました。今度はGOTOさんの「ふぶきちゃん」と言うビアデットコリーに急ぎ着ていただき、200cc血を頂きました。感謝いたします。

‘るる’は要するに2日で血が抜ける計算になりました。このまま死を待つか?

しかも‘るる’のお腹は点滴の腹水でパンパンです。お散歩も出来ません。見ているだけで可哀想です。どうするか?

真剣以上に真剣に考えました。私はチャレンジャーですが、‘るる’は何を望むかなぁ~?と。たぶん死を黙って待つ子じゃないなぁ~、と結論しました。

このままでも1~2週間で逝くだろう?なにか延命できる方法はないか?フコイダン療法他いろいろやっています。必ず生きている肝臓組織があるはずと考えました。そう考えるしかありません。

血が抜けている癌組織を切除する手術はできないか? 癌の権威である医院長先生に相談しました。「可能性は少ないけれど、それもありかも知れません?」と言われました。

私は、血が抜けないでいる今しかないと思いました。で、昨日緊急手術をしました。すべての予定を変更し、途中から会社を早退しました。

きっと何人もいる先生方の中には、無謀とも言える手術に反対の方もいたと思われます。だって、私ですらこの判断が本当に正しいのか?心の中では、自問自答を繰り返していたくらいですから… 

Hi3e0052 手術には、妻もリーフも一緒です。車に乗っていきました。昨年の今頃はこうやって浜名湖へ家族で旅行に行きました。なんだか‘るる’もリーフも嬉しそうでした。

今回の血は、再び友達のワンちゃんでバーニーズの「アルム」から述べ400cc頂きました。仕事を途中で切り上げて来てくれました。ほんとうにありがとう!

手術前に検査をしました。常に血が抜けていたので、血小板が相当少なくなっています。手術はしたはいいけど、塞がるか?懸念がありました。

腹水を抜きます。その頃、急いで手術室に来てください、と呼ばれます。圧が抜けて、心拍数が半分に落ちてしまいました。危なかった!

このままで1週間、眠るように逝かせてあげれば良かったかなぁ~?また後悔の念が湧いてきました。

すると、この病院をきっとステップアップ゚のために辞めた元の主治医のM君が突然現れました。医院長先生が呼んだらしい。

実は彼とは、彼が高校生くらいの時に海で知り合いました。彼が日大農獣医を卒業し、ここに勤めたので、暫らくしてこの病院に通いました。

その彼に言われました。「深澤さん、どう決断したとしてもすべてが正解ですよ!間違いは一つもないんです。」って言ってくれました。救われた気がしました。ありがとう!

‘るる’のお腹を開いた頃、また手術室に呼ばれました。‘るる’のお腹の中を見ながら説明を受けます。肝臓はもうクレーターの様にボコボコです。

癒着もあり、切除は無理かも知れない、と言われました。私は‘るる’とは今日でお別れかもしれない、と覚悟を決めました。

2時間ほどすると手術に参加してくれていたM君が降りて来ました。「深澤さん診察室に来てください。」、と。取れた癌を見せてくれました。

「ほとんどが取れましたよ!!」って、弾んだ声です。まさに奇跡です!! 

2箇所残っているところもありますが、血が抜けていたところはすべて切除できた、と。医院長先生や病院スタッフの皆さんやM君や血をくれた方や心配してくれた方やみんなに感謝します。

Hi3e0053 今日面会に行きました。もう、こうやってご飯を食べていました。恐るべき娘です。

また一緒に散歩に行きたい!

先生はこの病気で化学療法をやらないで、ここまで生きている事が凄い、と言います。でも、私は‘るる’を真剣に16歳まで生かしたいと思っています。

でもこの病院がなければ、今生きていないと思います。自分の‘るる’に対する最大の愛情からなる方法をこれからも信じて、そして病院のアドバイスも素直に聞いて、まだまだ‘るる’と一緒にリーフそして妻と過ごしていきます。

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