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2009年7月 2日 (木曜日)

債権者集会

取引先の旅館が突然倒産しました。行って来ました、伊豆まで債権者集会に。ここ最近で、取引先のホテル・旅館の倒産は3件目です。

ここは本当に良い旅館です。伊豆の有名ホテルの社員も研修に来るほどの格式高い旅館です。まさか、潰れるとは…

で、債権者集会は、軽い修羅場になっていました。水面下で売却交渉を進め、23日売却、29日より営業休止で、本日が集会です。

旅館も、経営者も破産申立てしているので、債権はすべて放棄です。私共は害虫防除で年間保守契約しています。毎月請求していますので、年間料金の半分を放棄です。(でも違うらしい。後述)

で、質疑応答。

口切がメンテナンス会社。「計画倒産じゃねーか!」

なんでも、この旅館に社員を数人行かせているらしい。清掃かな? で、売却したことも知らせてくれなかった、と。突然29日に引き揚げを勧告され、7月3日からまた来てもらう、と理由もなく、言われたとの事。

本当のことを何故知らせないんだ、と怒っている。労働債権に自分の会社から行かせている社員の分も含めろ!と訳の分からないことを言っている。

それに火がついて、別の奴も「分かっていたら商品を納品しなかった。計画倒産だ!」、と。

「今から旅館に入らせろ!引き取れるものはすべて引き揚げる」、と

拍車をかけ言い掛かりを付ける輩まで出てくる。「俺は経営者じゃなくて、使われの身だけど、こんな大人しい債権者集会は初めてだ!主張するものはドンドン主張しろよ!」

って、訳わかんない言い掛かりで騒いでいる。言ってみれば潰れる会社はみ~んな計画倒産です。でもここは、いわゆる計画倒産ではない。

うちは昨年、鬼怒川のホテルでそれにやられました。譲渡が決定しており、地元企業では噂になっていたらしいです。

譲渡前に、我々のような地元以外の業者に保守を契約し、その後すぐに倒産。債権は当然放棄。次の会社は、完璧に保守が済んだ段階で営業開始。さすがに頭にきた!

こう言うのがいわゆる計画倒産です。ここの社長は、サービス業を貫いただけです。28日までの営業で、物やメンテナンスがなくなれば、お客様に迷惑が及ぶ。そちらを優先するのは、旅館業なら当たり前だ。

債権者集会に、経営者が顔をだし、私達に頭を下げています。普通は弁護士だけです。

輩の債権者は、今までは当然、仕事を貰うために低姿勢に言葉遣いも気をつけていた筈です。倒産したとたんに、今度はお世話になっていた社長に対して罵倒する。聞くに堪えない。

そんな奴は、次は我が身だ。少なくても、いままで仕事を頂いていた筈です。感謝の心はないのか?そりゃ~経営の失敗でしょう。でも、経営者なら分かる筈。

大人しくしていた半数ほどの債権者は、同情しているんだ!大人しいのは大人だから同情してんだ!人ごとの言い掛かり野郎とはちがうんだ。

で、この債権者集会に倒産した社長は、次の引き受け会社に参加してもらっていました。旅館経営者仲間が、購入したのだと。

説明がありました。「納品されている商品は、手前共で使えるものはすべて買い取ります。また、既存お取引先様とは、継続お取り引きをお願いします。」、と。

これ、すべて倒産した社長が段取りした筈です。そんな心も分かんねぇーで!商品引き揚げるって言った奴はどうすんだろう??引き揚げろよって。

で、引継ぐ会社が出てきてから、輩共のトーンが下がったのには笑える。

で、解散。次の会社の担当専務に群がる。現金な奴らだ。私の会社の業務は、明日、明後日の問題ではないので、来週以降落ち着いてからアポイントを取ろうと思い退散。

すると、玄関に倒産した社長がいました。当然、今までありがとうございました。って言います。そして、社長もがんばってください。って言って握手しました。

したら、FCCさんの継続の話しはしてあるよって、社長。要するに、ほとんどの会社が、債権を1ヶ月分だけの放棄で、次に継続出来るように配慮して下さっているってことです。

私は、社長の今後の人生の再建を心よりお祈りしています。

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