視野
最近、本棚の司馬遼が人気です。若手社員を中心に読んでくれているみたいです。司馬遼は若いときに読むとホントにいいです!
維新前後の小説が特に面白いです。司馬遼はただの小説家ではない。私は歴史学者であり、きっと超能力者だったと思っています。
維新前後の小説の別の見方を一つ。視野を広く持つ事の大切さや偏狭の危険さを学べます。尊王攘夷ってあるじゃないですか?当時の優れた指導者や識者は、攘夷熱に絆されませんでした。
外国の文明や圧力には太刀打ちできない、と感じていました。暫くすると攘夷では無理だと判断していたのです。倒幕の革命に‘尊王攘夷’を利用していたに過ぎません。
逆に偏狭者は狂信的攘夷主義者に成り果て、開国論者や識者をブッタ切っていきました。彼らは維新後の時代にはついていけなくなり、その後も暗殺や反乱を企て非業の死を遂げる結果になります。
明治陸軍の礎を築いた「花神」の大村益次郎を暗殺したのもこの手の類です。物は一方向で見てはいけないと言う事の証です。
まっすぐは大切な事です。でもチョッと待てよ、も大切です。広い視野でトータル的に判断していかないと、この様な結果になることを歴史が証明しています。
話しは変わり、先日テレビでアルピニストが、死に向いやすいお国柄やパーティーがあることを話していました。
‘是が非でも’も分からないでもないですが、違う!と言える勇気や、人とは違うんだ!とか、自分はこう考える!と言う良い意味での自我も大切です。ただし裏づけは『広い視野』です。
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