真面目な話し
(るる湘南―障がい者就労支援A型事業所の話し)
奈良同友会の元代表理事のアドバイスで、最近「同友会運動の発展のために」を真剣に何度も読んでします。
人間尊重の経営=自主・民主・連帯の精神の実践をかなり大雑把に説明すると、社員が働くことを通じて生きがいを実感できる自主性を発揮し、企業は本人や家族の為に賃金を保障し、労使が信頼しあい尊重する社会を築くことです。
これは障がい者福祉の中ではA型事業所だけが全うできるものだと感じます。A型事業所は、一般就労が困難な方に労働契約を交わして就労支援する事業所です。
これが本来の意味の福祉的就労だと思っています。福祉的就労と言うと、専門家は出口のない旧作業所を連想されますが、違うと思います。A型事業所は現在全国に約2,700箇所あり、48,000人の障がい者が働いています。
それによって障がい者の就労に多様性が生まれました。素晴らしい事だと思います。では、このA型事業所が経営的にどれだけ健全に運営出来ているでしょうか?神奈川の連絡会での印象では10%ほどです。
労働契約を交わすと言う事は、自主民主連帯の精神を実践することではないですかね。それには最低賃金の保証は言うまでもありません。A型利用者と言う名の掛け替えのない社員を愛情持って育て、共に尊重することだと判断します。
社員は成長し、自主性を発揮する生産性を築き、会社を愛し、経営者は社員を信頼し事業を運営しなければ、収益を上げる事なんて出来ないですよね。一般の会社運営と同じだと思います。
少し手を差し伸べれば、立派に就労できる方達がA型の利用者です。その意味で、中間的就労です。もちろん過渡的就労だってあっていいです。合理的配慮が生かされる職場に、ステップアップするケースは望ましいです。
でも、事業団体としてのA型の目的を「過渡的就労」と定義すると、事業は成り立たなくなります。また違う制度も生まれ、この素晴らしい仕組みは崩壊します。労働契約を交わすことは、社会性です。
過渡的就労だけを目指す事業所もあります。理念もやっていることも素晴らしいですが、在宅だったり、労働集約性が全くなかったり、かなりレアが多いです。レアに合わせて理想を語るのは良くないです。
目的は、同じ人間としての自立と幸せの筈です。A型を離れて一般就労に行くのが幸せならいいし、サポートをしながらA型で共に幸せになれるのならば、ずっーと愛情持って自立支援すればいい。
無理して一般就労に出した利用者をフォローしてますかね?前も書きましたが、弊社では一般就労で傷を負った方が多いです。特に勉強してなくて発達障がい者を合理的配慮することは絶対無理です!
画像は弊社の害虫防除の施工で立派に働くるるスタッフ(利用者)です。2年以上働いてくれて、かなり技術が上がってきました。やっと収益性にも貢献してくれています。
多分弊社が好きです。この技術は弊社でしか使えません。益々育ってくれてサポ―トが減少したら親会社のFCCで一般就労してもらいます。
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